ご挨拶
公益社団法人日本産業衛生学会 九州地方会のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
引き続き、会長に選任頂きましたことを心より御礼申し上げます。もう2年、微力を尽くしますので、よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
九州は、その豊富な石炭と大陸からの鉄鉱石をもって、明治、大正、昭和にかけて、日本の重工業の中心として発展してきました。明治34(1901)年、現在の北九州市にある八幡製鐵所の溶鉱炉に火がいれられると、製鉄と石炭の関連産業を中心とした九州の産業はますます繁栄していきました。そうしたなか、九州地方会は、昭和11(1936)年に八幡製鐵所病院長 植村卯三郎先生を初代会長として発足しました。 さて、九州地方会の会員数は、830名ほどになります(2023年4月現在)。その内訳は、福岡の会員数が500名弱となっています。他の県は、30‐70名程度を推移しており、人口規模(福岡県:500万人、例えば鹿児島県:160万人)からすれば、この2-3倍程度の数であってもおかしくはない状況です。九州地方会の活性化のためにも、地方での産業保健活動の充実化が求められ、それは、中小企業や一次産業従事者における産業保健活動の充実化を意味すると思います。最近ある企業の支店長の方と話をしたのですが、大企業であっても、地方支店や営業所は、案外、産業保健支援が行き届いていないとのことでした。こういう点も地方の産業保健を考える上では大事な視点のように思います。九州地方会の中でも、大企業の産業保健とともに、地方に存在する産業保健問題を解決すべくその試みが始まっているように感じます。鹿児島では、保険薬局薬剤師の皆様が、産業保健を学ぶということで、各種勉強会を開催されています。ぜひ、地域で実現可能な産業保健システムを構築するべく、多くの皆様方の知恵をお借りできればと考えています。 九州地方会ホームページでは、学会員の皆さまのご意見・ご提案や業績、学会開催予定、各部会の活動・研修会予定などの掲載に、引き続き力を入れていきたいと考えております。それと同時に、地方会ニュース(産衛九州)も掲載していきたいと思います。また、この地方会ニュース、折角の情報発信の機会ですので、皆様方の「実践の工夫や研究の取り組み」などを紹介する場にできないかと考えています。いずれにしましても、なにとぞご支援のほどお願い申しあげます。